Project Desing Camp
放談系ボーナス・トラック 価値創造の世界観と「型」
※現在、キャンペーン期間中につき、無料開放中!※
こんにちは。「Project Desing Camp 放談系ボーナス・トラック」のページへようこそ。
こちらは、履修を終えたご受講者の皆様への「ボーナス・トラック」です。
「リアルな実務に向けての学び」を主題としてお届けする本編では扱いきれない、発展的な内容やこぼれ話、つまり「遊び」の部分を、音声コンテンツとしてお届けしています。
全体で1時間ほどの楽屋裏話を、1本あたり、10~15分程度にわけて、お届けします。
補足のスライドも入れておりますが、移動中の「ながら聞き」でも、お楽しみいただけます。
お好きな視聴スタイルで、お楽しみください!(*^^*)
目次(リンクのクリックで、解説にジャンプできます)
②プロジェクトには多様な種類があり、ITプロジェクトだけでなく、組織変革なども含まれる
④プロジェクト組織における、3つの役割と8つのポジション類型
⑤メンバーの多様な資質を理解し、適切な役割と組み合わせを見出すことが重要
①イントロダクション
冒頭は、「型」という言葉に対する複雑な思いを述べるところから始まります・・・
Summary
- 初めは「型」という言葉に、嫌悪感を持っていた。
- プロジェクトは常に変化するものであり、型にはめるべきではないと考えていた。
- しかし、実務経験から型の必要性も理解するようになった。型は再現性や安定性をもたらす。
- 型と変化のバランスが重要であり、状況に合わせて柔軟に対応することが肝心である。
- 結局、型という言葉から逃れられないことに気づいた。型と中身(状況)のマッチングが大切である。
- 自身の言動を振り返ると、嫌う「型」という言葉を使っていることに違和感を覚えた。
- しかし、型なくしては物事を分類・考えることができない。
- 型の存在意義を認めつつ、状況に合わせて柔軟に活用することが重要であると気づいた。
②プロジェクトには多様な種類があり、ITプロジェクトだけでなく、組織変革なども含まれる
Summary
- 4つの類型:
- 第1類型: 委託受諾型(ウォーターフォール的アプローチ)
- 第2類型: ウォーターフォール型が少し崩れている状態
- 第3類型: 製品開発型(自動車産業などの並行的アプローチ)
- 第4類型: 革新的取り組み(組織変革など、ゴールが不明確)
- ウォーターフォール型は万能ではなく、状況に応じて適切なアプローチを使う必要がある。
- 第2類型の製品開発では、コンカレント(並行)型のアプローチが日本企業に合っている。
- アジャイル/リーンは第3類型で適用しやすく、試行錯誤を重視する。
- プロジェクトの類型を理解し、適切なアプローチを使うことが重要である。
③もう少し丁寧なプロジェクトの類型化と「時間的発展」の話
Summary
- プロジェクトには4つの基本類型があるが、さらに細かく8つの類型に分けることができる。
- 発注者と受注者の関係性、意図の有無、技術開発の有無など、細かい違いがある。
- プロジェクトには共通の時系列的形(構想→組成→実行→終了)があり、この原理から外れるプロジェクトはない。
- しかし実際には、この順序通りに進まないことも多い。
- 構想や組成を詳細に決めずに実行に移ることもある。
- 時には”見切り発車”で突っ走ることで、爆発的な創造力が生まれることも。
④プロジェクト組織における、3つの役割と8つのポジション類型
Summary
- 意思決定者
- 提案者/主導者
- 実行者
- これらの役割の組み合わせにより、8つのパターンが考えられる。
- 理想的なプロジェクトリーダーは、この3役割を一人で担うスーパーマン的存在と考えられがちだが、現実的ではない。
- 著者が好むのは”控え目秘書”タイプで、意思決定権も主導権もなく、裏方で支える役割。
- 他の類型として、”最前線キャプテン”(主導と実行を兼ねる)、”出しゃばり王様”(意思決定と実行を求める)などがある。
- プロジェクトが成功するには、これらの役割が上手く噛み合い、バランスが取れていることが重要。
- 漫画の登場人物に当てはめると、それぞれの役割の特徴が分かりやすくなる。
- つまり、プロジェクトメンバーの役割を理解し、適切に割り振ることが肝心である。
⑤メンバーの多様な資質を理解し、適切な役割と組み合わせを見出すことが重要
Summary
- 思考特性/行動特性
- 現実主義 vs 教条主義
- 自己主張 vs 調和
- 4つのタイプ: 本能型、知略型、調和型、自己主張型
- 行動特性
- スコープ(約束)を守る vs 突破する
- 受け型 vs 攻め型だけでなく、バランス型(両立)も存在
- これらを組み合わせると20通りの資質パターンが考えられる。
- 例えば”調和型で自由なタイプ→行動がランダムでありながら周囲と調和する。
- このようなタイプの集団はアリの集団に喩えられ得る。
- メンバーには行動を開始する”閾値”の違いがあり、その多様性が集団の強さにつながる(アリの集団のように)。
- メンバーの資質は、思考特性と行動特性の2軸で20通りに分類できる。
- 具体例として、”本能型”は新興ベンチャーの社長に多い。
- プロジェクトが成功するには、メンバーの多様な資質を理解し、適切な役割と組み合わせを見出すことが重要である。
- そのためには、客観的な視点から自身や他者の資質を評価する必要がある。
- プロジェクトマネージャの究極の理想は”軍師” あらゆる型を、状況に合わせて柔軟に対応できる人。
最後に:本編を履修いただいた皆様へのメッセージ
本編は、「学び」のために話したプロジェクト論だったわけですけれども、こちらのボーナス・トラックは「遊び」の心で話したプロジェクト論でした。
もし、よろしければ、ここでお話したことを踏まえて、もう一度、本編の内容を考え直してみてください。
「仕事」と思ってやっているプロジェクトが、また少し、違った目で見えてくるかと思います。